大体終わったってことで
『んじゃ～
次行ってみよー』
で、何を
『フリータイム』
えっ？
『好きに過ごせ！』
がーん！！
『おまえ
何か弱っちぃ感じするし
あんまり役に立たなさそう』
うわぁぁ
すごいこと言われてる！
今まで直で言われたこと無いひどいこと言われてる！！
『否定は出来ないじゃろ？』
ですねぇ
『じゃあいいじゃん』
まぁそう言わず
何をしたらいいか
教えてください
『おまえ
頭悪いしな……』
（聞こえない聞こえない）
『わたしにはガッツリ聞こえてるけどな。
じゃあねぇ、歩け』
えっ
『お天道さんサンサンの中
歩きんしゃい』
そんなのとっくにやってます
『じゃあ
それを続けんしゃい』
もっと何か
今までやったことないことを
ご提示してください
『わがままじゃのー！
う～ん仕方ないのぅ
富士山百回登れ』
むむむむむ無理！！！！！
『最初から無理って言うことは
誰にでも出来ることじゃ。
無理は無理なりに一回やってみんしゃい』
一回……？
『一回を百回やったら
百回になるんじゃ。
ちりつもやま、じゃよ』
私は海の方が好き……
『じゃあドーバー海峡わたれ』
うっひひぃぃぃいいい！！！！！
『まずは市民プールから始めれば良かろう』
海は見てるだけで満足です！！
泳ぎたくない！！
『駄目だこりゃ～。
でもさっきから、頭の中にこびりついてる考えがあるじゃろ？』
あれですね、
ごみ拾い
『そうそう』
でも経験したことがあるんです、
前の職場の周囲がゴミだらけで、
何回かゴミ拾いしたことがあるんです
でも、拾ったら
すぐ新しいゴミが捨てられてるんです
バカバカしくなりました
『なるほどね』
似たような話を聞いたこともあるし
ゴミが不衛生だという話も聞き
移動しながらのゴミ拾いが
なかなか難しいので、どうしようかと……
『やりたいならやればいいし
思うところがあるなら
他で貢献してもいいんじゃないの』
他とは
『きみは割と
感情に振り回されるタイプよね。
そういうの頑張ってコントロールしてみるとかね。
無理にとは言わないけどね、逆にメンタル壊す可能性もあるし』
結局何をすればいいのさ
『むっ……
かみさまに向かってタメ口かい！』
すみません
ずっと、やりたいことなくて
何すればいいか分からなくて
生きる意味分からなくて
『めんどくさい感じになってきたな～。
メンタル不調の檻に体育座りしちゃダメよ。
きみは今、かみさまに色々尋ねているね。
わたしは何をすればいいでしょうか、って。
きみは子供を産めないが、本当は主婦をやりたい。
料理や掃除やアイロン掛け、材料の買い出し、
つまり家事以上にやりたいことがない。
主婦にはなれないので、仕事をしている。
仕事はやりたいことではなく、単純にお金のため。
主婦どころか結婚も出来ない。
色々と終わりにしたいと思っている』
です、です。
『一時期の主婦生活が
非常に楽しかった。
節約して貯金することとか。
それは現在も続けているが、
全ての行動は、本当にやりたいことの代替えでしかない。
主婦以上は何処にも無い。
主婦にさせてくれる男性はいるだろうが、
きみが好きなのは今の恋人に他ならない』
は、はひ
『よかったね』
えっ！？
かみさま嫉妬！？
『かみさまも恋できるから気にすんな。
てゆうかさ、
家事やればいいじゃん』
実は……
母の仕事を奪いたくないのです
『なるほどね』
手助けしたら
たぶん絶対よろこんでくれます。
しかし母の仕事をすることで
母が寝っ転がる時間が長くなったり
私の皿洗いの仕方が気に食わないらしかったり
色々あるのです。
『ならさ
家出ればいいんじゃないの？』
エコの観点とか
節約の観点とかから
家族一緒にいた方がいいかと……
両親が心配でもありますし
『きみの悩みってさ
家を出れば解決する気がするんよね。
ひとりなら家事が思う存分できるし。
一回、一人暮らしの経験あるし、
イケる気がするんよね』
単純に
お金が足りなすぎます……
『なるほどねー。
にんげんにはお金があるもんねー』
かみさまはいいですよね
お金関係ないですものね
『まあね
いいところもあるし
だめなところもあるけどね。
それはいいとして、これからどうするよ？』
全然思い浮かびません……
『じゃあとりあえず寝ろ！
おととい来やがれ！』
ひどい……(T_T)
